てんこもりスタッフブログ

アイルランドのデータ保護委員会（DPC）が、現地時間の5月22日、アメリカのMetaに対し、欧州連合の一般データ保護規則（GDPR）に違反したとして、合計12億ユーロ（約1,800億円）の罰金を科すと発表しました。GDPR関連の罰金としては過去最大規模になるそうです。
参考 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2305/23/news083.html

GDPRとは・・・？
GDPR：General Data Protection Regulationの頭文字で、「EU一般データ保護規則」として、個人データ保護やその取り扱いについて詳細に定められたEU域内の各国に適用される法令のことです。

適用範囲は、個人データを収集する組織、個人データを使用する組織、データの対象である個人のいずれかが、EU域内に拠点を置く場合が対象となり、いろいろと規制があるようですが、今回のニュースは、MetaがEU圏内のFacebookユーザーのデータを米国に送信してはならないという2020年のEUによる判決に従わなかったためとされているようです。罰金の他にも、5カ月以内に個人データの米国への転送を一時停止するなども命じられたようです。

一方でMeta側は、国境を越えてデータ転送する機能がなければ、ネットは国や地域のサイロに細分化、世界経済が制限され、多数の国の人々が共有サービスの多くにアクセスできなくなる危険がある、とのことで控訴することを発表しています。

まぁどちらもわからなくもないですが、Metaだけでなく、AppleやGoogleなど、EU圏での訴訟がちらほらあるので、お互いがどのような対応、対策をしていくのか見ものでもありますね。