2016年12月24日
たった1秒、されど1秒の「うるう秒」
今日はクリスマス・イヴ、そして明日はクリスマスですね。

皆様が素敵な時間を過ごせるよう祈っております。
さて、なんだかんだで年末の忙しい時期ではありますが、来年に向けて、何かしらの準備等はしっかりできているでしょうか?
実生活におけるITの活用は、今や欠かせなくなっていますが、元日早々に"とある時間"で注意が必要になる企業システムがあるかもしれません。
うるう年は、皆様ご存知だと思います。
太陽暦で1年が366日ある年、2月29日(閏日)のある年のことをいいますよね。
では「うるう秒」はご存知でしょうか?
1日を1秒だけ長くするのが「うるう秒」で、2017年1月1日午前8時59分に挿入されるんだそうです。
"なんだ、たった1秒増えるようなものか~"
と、呑気にかまえていられない分野があります。
それはIT(ICT)システム分野です。
正月休みで対応できないなど、混乱を招いてしまわないようにしておかなければいけません。
原子時計が規則正しく刻む「原子時」、地球の回転(自転、公転)を観測したデータに基づく「天文時」の、ずれを調整するものが「うるう秒」です。
1958年から、より正確な原子時を使うようになるまで、世界の標準時は、天文時を使っていたみたいなんですが、潮汐摩擦、海流、大気循環などの影響があり、ミリ秒単位の誤差が出てしまうようです。

ただ、実際の生活において、太陽の動きと関連する天文時を無視できないことから、1972年以降はうるう秒を不定期で挿入し、原子時を天文時に近似させているのだそうです。
2017年1月1日は27回目で、「午前8時59分59秒」と「午前9時00分00秒」の間に「午前8時59分60秒」が挿入されるそうです。
この「うるう秒」ですが、昨今のIT環境の充実化に伴い、障害が発生することもあるようです。
2012年7月1日(日)に実施された際、国内SNSのmixiで障害があったそうです。
システムのプログラムが、60秒時刻表示に対応できず、誤作動を起こすケースも考えられます。
時期が時期だけに、人が居なくて対応できないという状態を避けるため、事前の準備が徹底されておくことが重要です。
なお、時刻調整機器が増えたり、調整作業が膨大になるなどの理由から、1999年からうるう秒の実施そのものをどうすべきか国際的に廃止が議論されていて、2015年の世界無線通信会議(WRC-15)では、日本や米国が廃止を支持したようですが、ロシア、英国などは現状維持を主張し、意見が対立しているとのことです。このことから、少なくとも2023年あたりまでは、うるう秒は引き続き実施される可能性があるらしいです。
[スタッフブログ]
てんこもり
Buzip
ポイント
制作
参考
セキュリティに関する記事
各種お問合せ
http://www.ceals.co.jp/contact/contact.html

◆採用情報◆
Posted by てんこもりスタッフ at 12:00│Comments(0)
│その他