2023年04月20日
からだ自身が"がん治療"?「マックトリガー」

九州大学の新居輝樹助教ら研究グループが開発した細胞医薬、「マックトリガー」という名前で、新居助教は「一言でいうと、お薬ではなくてがんを生体が退治するきっかけを与えている物質。闘いのゴングを鳴らしてあげる物質」とのことです。
仕組みとしては、通常、からだにできた「がん」は、炎症を起こさず、自分が「異物」と認識されないように振る舞い、免疫からの攻撃を受けることなく次第に成長していきます。
新居助教らが開発した「マックトリガー」は、がんにたどり着くと炎症を引き起こすようプログラムされた細胞で、これを患者に投与します。
ひとたび、がん細胞に炎症が起きると、免疫ががんを異物と捉え、からだからの排除を試みてがんが消えていくというシステムなのだそうです。
一回投与すればあとは勝手に体ががんを治してくれ、がんがどんどん小さくなっていくのだそう。
実際に投与したマウスではがん細胞が少なくなっていることが確認されていて、マックトリガーは、からだ本来が持つ排除機能を使うため、副作用はほとんどなく健康的な臓器にも影響しないのが最大の特徴のようです。
この手の話か~と思いきや、ちゃんとまじめな話であり、臨床実験などで10年以上の時間はかかるものの、期待したいところです。
実用化されようものなら、抗ガン剤で利益を得ているようなガンによって潰されるんじゃないかと心配でもあります。
参照 https://kbc.co.jp/news/article.php?id=10017715&ymd=2023-04-19
Posted by てんこもりスタッフ at 17:00│Comments(0)
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